環境学習コーディネーター養成講座2016 第2回実施報告
環境学習コーディネーター養成講座2016 第2回目実施しました!
環境学習コーディネーター養成講座2016「Green Study ひょうご」は、複雑・多様化している環境問題全体を理解し解決に繋げる環境学習の企画や実践ができるリーダー養成だけでなく、地域との関わり、多様なセクターとの連携、事業の継続実施のコーディネートする専門家・指導者の養成を目指した講座です。2016年8月から2017年2月までの間連続8回実施します。
9月17日(土)に第2回目が開催しましたのでその様子をご報告します。
この講座の魅力のひとつは多様な領域で環境学習の実践活動される個性豊かな講師陣から直接話をきくことができ学びあえることです。
第2回目の午前中は、京都市ごみ減量推進会議事務局コーディネーターの堀孝弘氏による講義から「暮らしから見つめる環境」について理解を深めました。環境教育の目的や環境問題を自分の暮らし繋げて捉える視点、グリーンコンシューマー(環境を大切にする消費者)として自分の暮らしの選択が地球規模の環境問題を改善する力にかえることなど、ご自身の実践も交えながら熱い講義をいただきました。
午後からは、兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科准教授の嶽山洋志氏による講義とフィールドワークから「プレーリーダーとしての自然の見方・伝え方」をテーマに「気づき」を大切にした場のつくり方を実践的に学びました。
プレーパークとは「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーにした遊び場で、プレリーダーはその中で「子どもがいきいき遊ぶことのできる環境をつくる」かかせない大人の役割であるそうです。今回の連続講座の企画実施団体でもある姫路市香寺町にあるNPO法人はりま里山研究所では里山を活かしたプレーパークを実践されています。
子どもたちの「やってみたい」と思う好奇心や欲求を引き出し、子ども自らがそれを実現できる遊びの環境づくりについて、実際に子どもたちと同じように体を動かしながらその考えと工夫について学ぶ贅沢な時間でした。
里山のこの季節の特徴を活かした遊びの数々。手作りの笹の葉茶、香ばしく焼いたどんぐり、木の枝のゴムでっぽう、バッタの標本など…五感をつかった盛りだくさんな体験を通して、参加者ののびやかな表情と共にたくさんの交流が自然とうまれていました。「楽しい!」という好奇心のその先に、それぞれが探究する自由が尊重されており、子どもが遊びながら学ぶ活動の意味が随所に意識されています。
今回の2つの講義では、環境学習のコーディネーターとして、ひとりひとりの「気づき」を引き出すことから主体的な学びが広がっていくということをいろんな視点から体感することができた充実した学びの1日となりました。
【講座内容】
暮らしから見つめる環境・社会を変える力に/プレーリーダーとしての自然の見方・伝え方
10時~12時:「暮らしから見つめる環境」
堀 孝弘(京都市ごみ減量推進会議事務局コーディネーター)
13時~17時:「プレーリーダーとしての自然の見方・伝え方」
嶽山洋志(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科准教授)
主催:兵庫県・(公財)ひょうご環境創造協会
企画実施:NPO法人 はりま里山研究所