団体の所在地(市区町名) | 美方郡香美町 |
---|---|
担当者名 | 松本 ひろこ |
平成20年9月1日~20年10月5日
美方郡香美町香住区訓谷 佐津海岸周辺
●実践活動
参加者 合計14人(高校生2人、大人12人、講師1人)
初日はアイスブレイクを兼ねて午前中フリーフィッシングを行い、午後からは、午前中の「レジャーでの釣り」とこれから学ぶ「釣りを題材とした環境教育プログラム(以下「エコフィッシング教室」と略)」との違いを明確にするため、環境教育の基本理念の講義及び、「釣り」に含まれる環境教育の要素を抽出するワークショップをするなど、エコフィッシング教室について講義した。二日目は、「エコフィッシング教室」を講師がリーダーとなり受講生が自ら体験し、午後からはプログラムの問題点などをディスカッションし、今後受講者が開催できるようにするにはどのようなものが必要かについての抽出作業等を行った。
釣りと環境教育を結びつけるという発想自体、現時点では確立していなかったため、その発想とプログラムはユニークであり愉しいと、すべての参加者が言っていた。特に「魚の身体のしくみ」「生物と環境の関わり」「海のゴミ問題」など、環境教育的な視点での学習テーマを設定したことで、参加者に海のすばらしさ楽しさと一緒に、海の生き物や海のしくみについて学習することができるプログラムであることを認識することができた。ただ、未だ確立されていないプログラムのため、ビジュアル教材の不足、指導者資料の不足、今回使用したワークブックについて改訂が必要と思われる点がいくつか見られた。例えば指導者用マニュアルの作成も含めてプログラムの改訂をするとともに、「釣り」を科学するという観点から、子供達にもメカニズムのわかるような教材を作っていきたい。例えば「浮き」と「おもり」と「はり」と「糸」の関係について、水槽を用いて模型で説明できるようなビジュアル教材を作りたい。このプログラムを何度か開催し、問題点を改善していき、ノウハウを蓄積することで、数年後にはしっかりとしたプログラムとして全国で開催されるようになり、釣り場のゴミが軽減するようになるなど、海辺の環境保全により寄与する海辺の自然体験プログラムになると思われる。
「エコフィッシング教室」指導者講習会 事業報告書(NPOたじま海の学校発行)
釣った魚をさばきながら、体の仕組みを観察しました