気候変動の予測・影響

【気温の将来予測】

 文部科学省と気象庁が2020年12月に公表した「日本の気候変動2020」によると、20世紀末(1980~1999年平均)と比べた21世紀末(2076~2095年の平均)の日本の年平均気温は、現時点を超える追加的な削減策をとらなかった場合(4℃上昇シナリオ(RCP8.5))で約4.5℃の上昇、パリ協定の2℃目標が達成された場合(2℃上昇シナリオ(RCP2.6))で約1.4℃の上昇になると予測されています。

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出典:文部科学省、気象庁「日本の気候変動2020」

 

兵庫県の気候変動 

(1)年平均気温

 21世紀末の県内の年平均気温は、20世紀末の年平均気温に比べて上昇すると予測されており、神戸の年平均気温は現在の種子島(鹿児島県)よりも高くなります。また、季節別では冬季が最も気温の上昇率が高く、地域別では但馬地域が最も上昇すると予測されています。

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出典:神戸地方気象台「兵庫県の気候変動」

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出典:神戸地方気象台提供資料

annual temp in map.png21世紀末の年平均気温の将来予測【RCP8.5】

出典:「気候変動適応情報プラットフォーム」R5.6.22利用

(2)気温の階級別日数

 21世紀末の兵庫県では、1年当たりの夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜、冬日がRCP2.6及びRCP8.5においてそれぞれ下表のとおりとなると予測されています。

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猛暑日:最高気温が35℃以上

真夏日:最高気温が30℃以上

夏日 :最高気温が25℃以上

熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上

冬日 :最低気温が0℃未満

kaikyubetu.png出典:神戸地方気象台提供資料

(3)降水

  21世紀末の県内各地の降水量は、20%以上減少する地域があるものの、全体としては大きな変化は見られません。

 しかし、県内の1時間降水量50mm以上(滝のように降る(ゴーゴーと降り続く))の年間発生回数は20世紀末に比べて増加すると予測されています。一方、1年当たりの無降水日も増加するなど、降水現象がより極端になる傾向が予測されています。

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21世紀末の降水量の将来予測【RCP8.5】

出典:「気候変動適応情報プラットフォーム」R5.6.22利用

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出典:神戸地方気象台提供資料

(4)積雪・降雪

 21世紀末の県内各地の最深積雪及び降雪量は全地域で減少し、特に但馬地域の山間部では大幅に減少すると予測されています。また、瀬戸内海沿岸部ではほぼ雪は積もらず、雪が降ることすらほとんどなくなると予測されています。

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21世紀末の最深積雪の将来予測【RCP8.5】

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21世紀末の降雪量の将来予測【RCP8.5】

出典:「気候変動適応プラットフォーム」R5.6.22利用

(5)その他

「兵庫県地球温暖化対策推進計画(資料編)」において、分野別の気候変動影響に関するデータを記載しています。

「兵庫県地球温暖化対策推進計画(資料編)」

また、県民が実際に感じている気候変動影響は「温暖化の影響」をクリックしてご覧下さい。

温暖化の影響