サルと人は、共生できるのでしょうか?
レポーター:山田 優奈
取材日:2016年11月19日(土)
活動場所:神戸大学篠山フィールドステーション
取材対象:神戸大学篠山フィールドステーション
住 所:兵庫県篠山市東新町4番地5
兵庫県篠山市では、獣害問題が深刻です。特に、サルが黒豆や柿などの食べ物を求めて人里に出没し、田畑を荒らす被害に農家の方は困っているそうです。私は、そのような獣害問題について兵庫県環境学習コーディネーター養成講座でお話を聞いてきました。講座は、篠山市で行われ、様々な場所で多くの方のお話を聞くことができました。
今回は、サルの大好物の1つである柿を収穫させてもらって食べました。こちらは収穫した富有柿です。実が大きくてとても甘く、美味しかったです!「もし、私がサルでこんな美味しい柿があったら…絶対に山からおりてきて食べにくるだろうなあ。」と思いました。篠山を歩いていると、農家さんが畑作業をしていました。「もし、私が農家さんで自分が作った食べ物をサルに荒らされたら…絶対に怒るだろうなあ。」とも思いました。獣害問題が起こっている地域に行くことで改めて獣害問題を身近な問題として捉えることができたと思います。
篠山市では地域の人々が集まり、サルの生態を教えてもらったり、どのように獣害問題と向き合うのか話し合ったりするワークショップが行われています。獣害問題はすぐに解決するものではありません。しかし、ワークショップでサルについて知ることで地域の方々はよりよいサルとの共生の仕方を考えています。獣害問題解決のためには、ただ動物を追い払うのではなく、まず、人間が動物のことを学ぶ姿勢が必要だと感じました。
【収穫した富有柿】 【サル防除のための電気柵】