ジオカヌーで巡る竹野海岸
レポーター:北垣 和也
取材日:2015年9月16日(水)
活動場所:兵庫県豊岡市竹野海岸
取材対象:NPO法人 但馬自然史研究所
住 所:兵庫県豊岡市竹野町
兵庫県北部、日本海の竹野海岸。このあたりは山陰海岸ジオパークに指定されており、日本海が形成される頃から現在に至るまでの、様々な地質や地形が存在する。この海岸をシーカヤックで巡る「ジオカヌーツアー」がいくつかの事業所で体験できる。その中で、今回はNPO法人但馬自然史研究所のジオカヌーを体験した。この研究所は、ジオカヌー以外にも生物調査や各種観察会、エコツアーなどを行っている。また豊岡市の環境学習の事業「子どもの野生復帰大作戦」の委託も受けており、但馬の自然環境に精通した団体の一つである。
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今回は行程2時間30分の中級以上コースを申し込んだ。シーカヤックは豊岡市竹野町宇日(うい)地区から出発。この地区の浜辺には、昔ながらの舟屋が今でも立ち並ぶ。普段、カヤックは舟屋に格納されている。湾内で操作手順を確認した後、外洋へと漕ぎ出す。籠を伏せたような形の「籠島」、出刃包丁のような「包丁岩」などを見ながら海上を進んでいく。
時折、数メートル先にイワシの群れが跳ねるのを見る。カヤックの中に飛び込んでくることもあるという。途中、スノーケリングで海中散歩も。日本海は透明度がよく、生き物も多い。様々な種類の魚やウミウシなどの姿を見ることができる。
エメラルドブルーの日本海を眺め、その海中に潜ってみて、兵庫県の自然環境の多様性が改めて実感できた。