ハート型のまち神河町「6つの名水めぐり新野(にいの)の水車」
レポーター:枝光 弘味
【活動目的】
兵庫県のほぼ中央に位置する「ハート型のまち神河町」。ここは水がとても綺麗で、歴史のある町として知られています。今回は町内の「6つの名水めぐり」と元禄6年(1693年)以前から新野地区に存在したと言われる「新野の水車」を取材しました。
【6つの名水めぐり】
越知川名水街道には「千ヶ峰南山名水」をはじめとする5つの名水、少し離れた長谷ダム近くに「清水地蔵命水」があります。合計6か所の採水地では名水を自由に汲み、ポリタンク等に入れて持ち帰れます(一部、有料あり)。この日も、姫路方面から毎月定期的に名水を汲みに来ているご夫婦に出会いました。遠くは岡山県など、県外からこの地に名水を求め訪れる人も多いそうです。私も試しに名水を飲んでみましたが、くせのないまろやかな軟水が特徴で、喉にスーッと入っていく感覚でした。
【新野の水車】
田んぼの揚水用として稼動する「新野の水車」は現在10基。そばを通る水路には、清流にしか生息しない「梅花藻(バイカモ)」という水中に揺らぐ可愛い花が群生しています。時代とともに水車の数が減少し、バイカモが水路の阻害となり、その除去などに苦悩された日々もあったようです。平成20年春に地域住民が集い「新野水車の会」が発足。水車の復元、バイカモの保全、水車まつりなどのワークショップを通じ、自然豊かな田園風景が維持されています。この風景が次世代、そのまた次世代へと受け継がれて欲しいものです。