恐竜とともに盛り上げる丹波のまち
レポーター:久保田 彬恵
取材日:2015年10月4日(日)
活動場所:元気村かみくげ
取材対象:丹波市 上久下地域自治協議会 会長 村上 茂様
上久下地域づくりセンター 活動推進員(センター長) 常岡 芳朗様
住 所:兵庫県丹波市山南町上滝1913-1
空気の良い田舎町、篠山層群の分布する丹波市山南町に平成18年、恐竜の化石が見つかりました。そこで見つかった恐竜「丹波竜」は、その日から丹波のまちづくりを促進するシンボルとなりました。「自分たちが子供のころ遊んでいた川やその周りが、1億1000万年前のものであることを当時は全然知らなかった」と、「丹波竜」の化石の発見者である村上茂さんは言います。
●化石発掘者になれる?
「丹波竜」を売りにしたまちづくりは成功の道をたどっています。今年完成したばかりの公園では、恐竜をかたどった滑り台や等身大の恐竜のシンボルなどがあり、子供たちが楽しそうに遊んでいました。また、恐竜が見つかった周りの地層の岩を割って、化石発掘体験もできます。この体験には、兵庫県以外の色々な地域からも人が集まり、ここ4~5年の間に、恐竜の骨や歯、カエル等の小動物の化石など、なんと5000もの化石が見つかったといいます。
●迫力の地層の見える川を彩る桜と紅葉
春には桜の名所、秋には紅葉がとても綺麗だという「元気村かみくげ」では、「丹波竜」は地域の人たちの誇りであり、決定した学名の「タンバティタニス・アミキティアエ」には、発見地丹波への思いや発見者2人の友情の意が込められています。吊り橋の架け替えや小水力発電への取り組みなど、積極的な活動でさらに恐竜のまちは盛り上がっていくことでしょう。