生野紅茶「コアニェ・ティー」
レポーター:枝光 弘味
取材日:2015年12月1日(火)
活動場所:兵庫県朝来市生野町
取材対象:奥銀谷(おくがなや)地域自治協議会 生野紅茶の会 白瀧 英雄 様
住 所:兵庫県朝来市生野町新町1185
兵庫県で唯一、茶葉の栽培から和紅茶への加工・販売までを一貫しておこなっている団体「生野紅茶の会」を知り、取材に行きました。
【生野とお茶】
生野銀山で有名な生野町。実は紅茶の原料となる生野のお茶は、昔から生野銀山茶として多くの家庭で自家栽培されていたそうです。豊臣、徳川時代から栽培されている歴史あるお茶でもあります。現在では栽培農家が減少し、放棄畑も目立ってきました。「生野紅茶の会」では、まちなかに点在する無農薬栽培の茶畑を利活用し、お茶を少しでも生野らしい方法で売り出そうと、和紅茶にして販売しています。
【小学校の跡地を利用した加工場】
生野紅茶の加工場は、平成21年に児童数の減少により閉校となった奥銀谷小学校の跡地の一角を利用しています。摘みとられた茶葉は、加工場に運びこまれ「葉もみ」「発酵」「乾燥」の工程を経て和紅茶が完成します。興味深いことに「紅茶」「緑茶」「ウーロン茶」などは発酵の違いによるものだとか。お茶の葉は摘んだ後、そのままにしておくと発酵がすすみます。完全発酵したものが紅茶、まったく発酵していないものが緑茶です。
【生野紅茶 コアニェ・ティー】
商品名である生野紅茶「コアニェ・ティー」は、明治初期の生野鉱山に助力を仰いだフランス人技師、ジャン・フランソワ・コア二ェ氏にちなんで名づけられました。生野紅茶「コア二ェ・ティー」は生野町の喫茶店などで飲むことができ、茶葉をパック詰めした商品は主に生野町内の観光施設及び10ヶ店で購入できます。紅茶を飲んでみたのですが、苦み・渋みを感じることなく大変風味が良く飲みやすかったです。ミルクや砂糖なしのストレートティーでも十分に美味しくいただける味でした。
問い合わせ先 「朝来市観光情報センター」