畑のキッチン at 丹波市氷上町中野自治会
レポーター:鴻谷 佳彦
丹波市氷上町中野で、「畑のキッチン」という楽しいイベントを取材しました。
テーマは「都市との交流」。兵庫県が行う「がんばる地域」交流・自立応援事業の補助のもと、行われたイベントです。
丹波市氷上町の山奥に位置する中野地区は、田畑が広がる美しい地域。5年前より、耕作放棄地であった集落田の活用として、自然豊かで美味しい食材、特に「丹波栗」の栽培に力を注がれています。
また、中野地区の有志の方々が、地域の農作物と人をもっと世の中に広めたいと、集落田を活用し、地域資源を活かしながら、地域課題の解決を「ビジネス」の手法で取り組むコミュニティビジネスを創出するため結成されたのが「ほのbuonoNAKANO」です。
【特産物・人の交流】
地域の自治会が主体となって行われたこの企画は、24日に「料理教室」、25日に「交流イベント」と2日間にわたり行われました。
料理教室は、ピクニックコーディネーター、ランドスケープデザイナーでもある對中剛大(たいなかまさひろ)さんを招き、地域で採れた特産物や、地域で何気なく食べられている食材をおしゃれにアレンジし、洗練された都会の方に喜んでいただけるような料理にするため、地域の女性たちが中心に料理を学び、作られました。
料理は、對中さんの指導のもとセンスよく盛り付けられました。地域で採れた竹を器に、今時におしゃれに、地域で採れた野菜の素材を壊さず素敵に盛り付けされていました。
翌日25日には都市部の方々を招待し、前日教室で習った中野地区の美味しい料理とともに、地元地域の方が約40名、都市部の方が約30名、合計約70名の方々が、自然そして地域の人々と交流し、中野地区の良さを感じてもらう、そんなイベントになりました。
25日は楽しいコンサートが開かれ盛り上がりました。
この交流を通じて、実際に特産物を食べてもらうことは、地域の優良な特産物である“丹波栗”や“お米”、“地場野菜”を都会にただ出荷するだけではなく、加工品や料理を開発し、商品価値を高め出荷することや、都会の人々を呼び込めるような「カフェ」などの飲食店を地域で立ち上げていこうという試みに繋げる意味合いも含まれています。
農作物の消費を促すことで、耕作放棄地の削減や雇用を作っていきたいという取り組みが計画的に進んでいます。
さらに第2弾の試みとして今年の年末12月29日(火)には、都市部の方を招待し、中野地区で育てた「蕎麦の実」で作る「蕎麦打ち教室」が開催されます。
ただ待つだけではなく、どんどん都会の人々に発信されている地域活性化の活動、とても楽しそうで目が離せません。