福田川再生フォーラム 水辺・たるみ交流会 "君は「理想の川」を見たか? 今日から考えるふるさと川の未来"
レポーター:大橋 拓哉
取材日:2016年2月21日(日)
活動場所:神戸市立垂水勤労市民センター 垂水レバンテホール
取材対象:福田川再生フォーラム 水辺・たるみ交流会
住 所:神戸市垂水区日向1-5-1
垂水区を流れる福田川の再生に向けて活動している様々な団体や福田川流域小学校の環境学習報告が行われるフォーラムに参加しました。まず、吉村伸一氏による「街を流れる川を楽しい空間に―都市河川の再生と市民まちづくり―」をテーマにした基調講演が行われました。川の再生には「川と人との関わり」が必要であり、川の景観や遊水地を残すことで人に魅力を与えられる川となるそうです。
次に、福田川周辺で再生活動に取り組む団体や小学校の活動報告があり、福田川のクリーン活動や近隣の学校での環境教育をテーマにした出前授業の発表がありました。小学生たちはひな壇に上がり、福田川の歴史や活動報告を作文や劇、クイズなど様々な方法で発表をしました。具体的な小学校の取組は、生物調査や清掃活動などでした。実際にクリーンクラブに参加している小学生への「福田川で活動をして楽しかったことや大変だったことは何でしたか。」というインタビューでは、「福田川のゴミが多すぎて達成感を味わえることは少なかったが、地元の川祭りに来てくれる人や発表会で自分の活動を報告できることでやって良かったなと感じられた。」という嬉しい意見を聞くことが出来ました。
最後に、髙田知紀氏による「福田川再生ビジョン」という参加者全員によるワークショップでは、福田川の理想の未来についてポストイットに意見を書きました。“福田川に水遊びできる場があれば”“川沿いにお洒落なレストランがあれば”“ホタルをまた見てみたい”“ラムサール条約に登録されれば”などの様々な願望が理想の福田川の実現に繋がるのではと教えていただきました。昔と今の福田川の様子は違うけれども、少しでも綺麗な福田川に向けて清掃などをする活動団体や子供たちが協力することが、やがて福田川を「理想の川」へ導くことになると思います。
今回のフォーラムは、「理想の川」の実現に大きな力となる次世代の子供たちに、再生活動などを通して、川への関心や愛着を持ってもらえることが大きな目的であると感じました。