使用済みてんぷら油の回収にご協力お願いします!(ひょうご環境体験館)

2024年10月08日

 令和6年10月3日(木)より、ひょうご環境体験館にて使用済みてんぷら油回収を開始いたしました。

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 ひょうご環境体験館にお越しの際は、使用済みてんぷら油(植物性のみ)の回収にご協力をお願い致します。ペットボトル等の容器ごと回収の場合は、四角い箱にお入れください。油のみ回収の場合は、青い樽にお入れください。また、飲食店等を経営されている方で、廃油回収をご希望の場合は、一度お電話いただけますと幸いです。 

TEL:0791-58-2065(ひょうご環境体験館)

 

 回収した廃食用油は、京丹後市にある大西衛生株式会社にて、軽油の代替燃料としてディーゼル車両等に使用可能な高純度バイオディーゼル燃料「ReESEL」(リーゼル)に生まれ変わります。大西衛生株式会社では、2023年から資源の有効活用、エネルギーの地産地消として、「ReESEL」(リーゼル)の製造事業を開始されました。

➡ 大西衛生株式会社ホームページはこちら

➡「ReESEL」(リーゼル)のパンフレットはこちら

 

 ひょうご環境体験館と大西衛生株式会社の出会いは、令和6年9月2日(月)の、サポーター館外研修でした。この日は、エコハウスサポーターおよび職員が、京丹後市の琴引浜鳴き砂文化館と大西衛生株式会社を訪問しました。

 まず、琴引浜鳴き砂文化館では、鳴き砂の浜は、過去には全国にたくさん存在していたが現在では大変少なくなっており、また、鳴き砂にマイクロプラスチック等のごみが混ざったり、雨水で濡れたりすると、砂の状態を悪化させ鳴かなくなってしまうことを、展示されている実物の鳴き砂で確かめながらお話していただきました。琴引浜には国内・海外から大量の漂流ごみが流れ着き、地域の55世帯全戸の奉仕活動によって浜の環境が維持されているうえ、国内でもここにしかない「毎日、仕事として清掃活動を行う方がいる」等、琴引浜に行かないと聞けない内容をお聞きすることができました。また、過去、重油災害があった際には、地元団体や全国からのボランティアと共に、4週間毎日重油の回収活動を行った結果、鳴き砂に影響が残らず美しい砂浜を取り戻すことができたとのお話で、漂流ごみ問題の深刻さを感じると共に、琴引浜を綺麗に維持されていることには感動させられました。

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 次に、大西衛生株式会社では、事業を始められた想い、ReESEL(リーゼル)の製造工程、廃食油を回収する際の工夫等について丁寧にご説明いただきました。主に京丹後市内の市役所等に廃食油回収スポットを設置され、家庭や飲食店等から回収した廃食用油からReESEL(リーゼル)を製造し出荷することで、脱炭素型地域社会に貢献しているとのお話でした。ReESEL(リーゼル)の製造装置やサンプルを見せていただき、また、ReESEL(リーゼル)を燃料として使用している発電機やトラックの排気ガスは、天ぷらの匂いに感じました。本来なら捨ててしまう油を燃料として利用できるようにしているすばらしい会社でした。

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 今回の研修で訪問させていただいた、琴引浜鳴き砂文化館の皆様、大西衛生株式会社の皆様、温かく迎えていただき、また、貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。環境について考えさせられる研修となりました。今回の研修をご縁に、今後、鳴き砂のことを知っていただけるような環境学習プログラム、そして、廃食油のリユース・リサイクルに関する環境学習プログラムを企画したいと考えておりますので、皆様ぜひご参加ください! 

 

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