2008.12.06 Saturday 10:38
枝廣淳子氏講演(@ハーバーホール)をお聞きして
枝廣淳子氏の講演を賜りました。その後映画「アース」も上映され、たくさんの方に来ていただきました。
先週までのブータン出張や大阪での講演や講座をもろともせず、元気にリュックサックにカートを手にふらりと歩いてこられました。
コミュニケーションとは「知識のギャップと置かれた立場のギャップを乗り越えることができること」っておっしゃっている枝廣さんだけあって、国内外の文献や幅広い領域での御活躍を踏まえ、講演ごとに題材を練っておられるのは、さすがの一言。
「伝えることを私の話の中で意識して感じ取っていただいたら。。。」と、経済感覚に訴えて、対比を用い、トリプルリスクの時代、日本が低炭素化社会に向かうべき理由に対して私たちの町ですべきことなどをわかりやすく説明いただきました。
例えば、温暖化は問題ではなく症状であり、京都議定書ができなかったでは済ませれず、税金を用いて炭素を買わなければならないことなどを、やることの効果より気持ちよさを優先して温暖化を進める立場より離脱していきましょう!と推進する立場を励ましていただいたきました。
今でも温暖化など起こっていないという世論があることに対しては、リスクをどう感じるかは、科学者の合意を信じるAさん、懐疑論者野意見を取るBさんの場合も被害の差も反していただきました。
ねばならない環境の話と違い、環境問題を、人間の営みのなせる技としてとらえられ、「人間の短期的な思考しかできないところとか、世代を超えて思いやれないところとか、自分さえ良ければいいやという気持ちとか、そういうのが、今の環境問題を作り出してると思っているんです。」とおっしゃられ、善の部分とどろどろした部分があることを前提にしてデーターを用いて平易に話していただくアプローチが、教育心理学をベースにした枝廣さんらしく、他と一線を画している様に思います。
最後に、地域がエネルギー自給力、食糧自給力、C02削減力、C2吸収力においてカギを握っています。
そのために必要なのは、持続可能な社会を目指し、バックキャステイングというシステム思考で、逆算して生活を変えるしくみをつくること!で締めくくられていました。
講演中、寝る姿もなくしっかりと話を聞かれ、終わった後は冷静に話をされ、たくさんのデーターを用いながらわかりやすく、来てよかったという声があちこちで聞かれていました。
体験館の来場者にも色紙を描いていただきましたので、ぜひ見に来てくださいね。
枝廣さんは、12/14かがわ国際会議場にてイベント:地球に「ええこと」Pasrty~2008にて15:00~16:00まで、「エコはエコでニコニコ~環境にやさしいことはお財布にもやさしい~」という講演をされます。関心のある方は足をお運ぶください。
(有)イーズの、「私の森.jp」にも登録しました。watashinomori.jp
体験館まで是非情報をおよせください。
12/4財)ひょうご環境創造協会主催、地球温暖化防止フォ-ラム2008イベントにて「地球温暖化防止~今、私たち一人ひとりがすべきこと~」